2014 年广东暨南大学综合日语考研真题
学科与专业名称:日语语言文学、外国语言学及应用语言学
考试科目代码与名称:708 综合日语
考生注意:所有答案必须写在答题纸(卷)上,写在本试题上一律不给分。
文字・語彙 (25 点)
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞ
れの A・B・C・D から一つ選びなさい。(8×1 点=8 点)
問1 濃紫色となった山並みの手前にできた雲海は、夕陽を受けて薔薇色に染まっていた。
1 濃紫色 A こししょく B こうむらさきいろ C こうしいろ D こむらさきいろ
2 手前
A でまえ
B てまえ
C しゅぜん D てめい
3 夕陽
A ゆうよう B せいよう
C ゆうひ
D せきひ
問 2 言語を扱う能力や、鋭く気の利いた理詰めな行き方は、所詮は浅薄で、場合によっ
ては相手を丸めこむための欺瞞とみなしてきた。
4 利いた A りいた
B といた
C きいた
D うまわいた
5 理詰め A りつめ
B りづめ
C おさめつめ D おさめづめ
6 所詮
A しょうぜん B しょせん C しょがい D しょうがい
7 浅薄
A せんはく B あさうす C あさはく D せんぱく
8 欺瞞
A きまん
B ぎもう
C ごまん
D ぎまん
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字をそれ
ぞれの A・B・C・D から一つ選びなさい。(8×1 点=8 点)
問1 えんがわでうたたねをして、おまけにいびきまでかいていたらしい。
9 えんがわ
A 縁側
B 縁川
C 円川
D 園側
10 うたたね
A 唄種
B 転寝
C 歌た寝 D 泡種
11 いびき
A 意引き B 嚔
C 鼾
D 胆引き
12 かい
A 買い
B 欠い
C 書い
D 掻い
問 2 鴨はたまごをだくのにあきると、池のふちをぶきように飛ぶ。
13 だく
A 炊く
B 抱く
C 孵く
D 綰く
14 あきる
A 厭きる
B 呆る
C 惘る
D 飽きる
15 ふち
A 淵
B 縁
C 渕
D 付置
16 ぶきよう
A 無機用
B 不器用
C 不期用
D 不着様
問題Ⅲ 次の 言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている
文を A・B・C・D から一つ選びなさい。(9×1 点=9 点)
17 引っ掛かる・・・昨日、僕は昼間の出来事に引っ掛って、よく眠れなかった。
A パイプに固いゴミが引っ掛って、水がスムーズに流れない。
B 彼の発言に引っ掛るものがある。
C お姉さんはこんな人間に引っ掛ってしまって、実に気の毒だ。
D 上司の質問に引っ掛って、約束の時間に遅れてしまった。
18 つとめ・・・町をきれいにするのは市民としてのつとめである。
A 税金を納めることは国民のつとめだ。
B
1 日のつとめが終わると、さっさと家に帰る。
C お寺では朝夕のつとめを欠かさない。
D 彼はつとめを辞めて日本留学に出た。
19 転がす・・・車を転がすことに関しては、ここにいる人間で僕の右に出る者がいないだろ
う。
A 明日の運動会では、子供たちに大きなボールを転がす競争をさせるどうだ。
B うっかりしてテーブルにぶつかり、コップを転がしてしまった。
C 土地を転がして金持ちになった人は土地成金という。
D 部屋の片隅に未完成の提灯が転がしてあるが、製作者の姿は見えない。
20 まさに・・・姑がなくなって1週間も経たないのに、ご主人も母親の後を追うようにこの
世を去った。これは彼女にとってまさに人生の悲劇だ。
A これはまさに長い間求めていた仕事で、私はその場で会社と契約を結んだ。
B 息子である兄こそまさに親の面倒をみるべきである。
C 私の犬がまさに死のうとしているところに、救い薬が届けられたのだ。
D 機はまさに熟したと思って、彼は公園へ彼女を誘ってデートしながらプロポーズ
した。
21 ずるずる・・・忙しいこともあったろうが、この仕事はずるずるのばされている。
A 発車すると、目の前のガソリンスタンドがずるずる後ずさりを始めた。
B 風邪をひいたのか、子供はずるずる鼻をすすりながら傍らで勉強している。
C 二人は離婚もせずに、ずるずると別居生活を続けている。
D 自動車が開くと小柄な彼女が、大きな荷物をずるずる引きずりながら出てきた。
22 拵える・・・この鳥は 3 時間で巣を拵えるのよ。
A 頭金ぐらいなら、自分で拵えばいい。
B
10 分ぐらい待つと、顔を拵えた彼女が出てきた。
C この頃、課長も弁当を拵えるようになったそうだ。
D 彼はまた温泉地に女を拵えたそうだ。
23 さらりと・・・みんなはさらりとして、先ほどのもめ事はまるでなかったのようだった。
A あいつはさらりと平気でうそをつくのだ。
B この油はさらりとしていて、使いやすい。
C お母さんの注意を彼女はさらりと忘れてしまったのだ。
D スカートを作るにはさらりとした布の方がいい。
24 いつか・・・あの子はいつか分かってくれる時も来るだろう。我慢しなさい。
A 前から待っていたが、毎日忙しくしている内に、いつかこのせっかくのいいチャ
ンスも逸してしまったのだ。
B いつか見た夢と全く同じことが起こって、彼はびっくりした。
C 毎日忙しくているうちに、いつか彼の頼みを忘れてしまったのだ。
D 家出して外で苦労したら、いつかまた帰ってくるだろうと思い。
25 ととのえる・・・母は誰にも言わずに度と出の支度をととのえた。
A 今言われたように、服装はどんなことをしてもととのえるべきだ。
B 何にもの人と見合いをして、ようやく縁談をととのえた。
C 一年間で体調をととのえてから出直すつもりだ。
D 彼はいつも夕食をととのえてから夜間大学に行くのだ。
文法
問題 Ⅳ 次の文の
にはどんな言葉を入れたらよいか。A・B・C・D から最も適当なもの
を一つ選びなさい。(40×1 点=40 点)
26 彼は子供時代のつらい経験を、涙
語った。
A ばかりに
B ながらに
C ともに
D がてらに
27 今はさわやかな毎日だが、六月とも
雨の日が続く。
A なって
B すると
C いえば
D なれば
28 もともと頑固な人だったが、年を取ると以前にも
頑固になった。
A ますます
B さらに
C まして
D いっそう
29 病気だったのなら、お見舞いに行ってあげた
。どうして電話してくれなかった
の。
A ものを
B ところを
C はずを
D ことを
30 その客はスカートを 10 着も試着した
、1 着も買わないで帰った。
A かぎり
B どころか
C あげく
D が最後
31 あんなことを言われて、あなた
、さぞ悔しいでしょうね。
A といえば
B にすれば
C にきては
D となると
32 平和なれば
、将来の夢を語ることができる。
A から
B 故に
C こそ
D さえ
33 今さらどんなに後悔した
、取り返しはつかないだろう。
A ものでも
B どころか
C ものが
D ところで
34 暑かった去年の夏に
、今年の夏は寒いぐらいだ。
A ひきかえ
B 反対に
C 逆に
D おきかえ
35 もう年だなあ!勉強しても、覚える
忘れてしまうよ。
A 途中から
B そばから
C あとから
D 一から
36 わずか8歳
、その少年はチェスのプロである父親を負かした。
A として
B になって
C にして
D としては
37 彼女は、息子が婚約すると、本人
家族や親戚のことまで調べた。
A を初めて
B はもとより C ならずも
D といわないまでも
38 軍隊のような規則
の生活は、もうまっぴらだ。
A だらけ
B まみれ
C ずくめ
D ばかり
39 私の青春は戦争でつぶされた。今の平和が続くことを願って
。
A きりない
B おわらない C やまない
D かぎりない
40 教師
もの、学生を叱るよりまず自分自身が勉強しなければ。
A たる
B なる
C する
D さる
41 「勉強が好きだ」と
うそになるが、全然しないわけではない。
A すれば
B いえば
C なれば
D いうなら
42 「ゼロを一つ間違えたんじゃないのか」
「漢字で一千万円と書いてあるんだ。間違え
よ」
A はずがない
B ようがない C わけがない
D かねない
43 社長は社員に給料を払わない
、そのことに対する説明もない。
A に限らず
B ばかりか
C ものの
D とはいえ
44 日本人はとかく、噂をすぐ信用
だ。冷静に真実を確かめるようにしなければ。
A しがち
B しやすい
C すまじき
D しかねない
45 今年は戦後ちょうど 60 年目の
、各地で記念行事が行われた。
A だけあって
B だから
C わけで
D こことて
46 ちょっと気分が悪いのです。
いただいていいでしょうか。
A お帰り
B 帰られて
C 帰らせて
D お帰りになって
47 最新の医学を
しても、彼女の病気を救うことはできなかった。
A とって
B もって
C つかって
D よって
48 あの二人は仲のいい夫婦だと
、突然離婚して周りを驚かせた。
A 思いつつ
B 思えば
C 思いきや
D 思ったり
49 お土産を買ってきました。明日ごあいさつ
、お宅にお持ちします。
A しながら
B 一方で
C かたわら
D かたがた
50 李さんは信頼するに
人です。安心して任せなさい。
A あたる
B できる
C 足る
D なる
51 吹く風に暖かさが感じられ、だんだん春
きた。
A めいて
B じみて
C っぽく
D らしく
52 この仕事は技術もいるし、責任も重い。その
報酬が少ない。
A わりに
B せいで
C ために
D おかげで
53 ごめんなさい。疲れた
、約束をすっかり忘れて寝てしまったの。
A ものだから
B わけだから C ことだから
D からとて
54 彼は毎日、5時になる
、会社を飛び出していく。
A とたんに
B が早いか
C かないかのうちに D そばから
55 隣の息子は働きながら、大学を一番で卒業したどうだ。それに
うちの息子は、
親の金で遊んでばかりいる。
A したって
B しては
C ひきかえ
D ひきかえに
56 彼は子供の時中国で育った
、中国語の発音がいい。
A がかりに
B だけに
C ながら
D 関して
57 新しい市長は、議員の批判を
せずに、改革を進めていった。
A ものに
B ものを
C ものにも
D ものとも
58 彼の両親はプロゴルファーなんだ。彼がゴルフが上手でも驚くに
。
A あたいしない
C おどろかない
B あたらない
D かたくない
59 あの男のせいで私の人生はめちゃくちゃになった。もし、彼が無罪になったら、私自
身で仕返しせずには
。
A いけない
B やまない
C おかない
D ゆるさない
60 人前で、あんなに自分の妻の悪口を、よく
。
A 言わなかった
C 言えたものだ
B いうものか
D 言ったものだった
61 私がさんざん待たせたにもかかわらず、彼は
。
A 待たずに帰ってしまった
B いやな顔もしないで待っていた
C ひどく怒ってしまった
D 待たないではいられなかった
62 昨日、面白いものをもらったんですよ。先生にもごらんに
。
A さしあげましょうか
B なりますか
C いたしましょうか
D いれましょうか
63 今までの日本の会社は一般的に、年を
出世していった。だが技術革新によっ
て、若い人の方が優れた技術を持つ場合も多くなり、この制度も崩れ始めている。
A 取るに従ってとまでは言わないが
B 取ることによって
C 取ろうが取るまいが
D 取ったが為に
64 彼女は若い時はなかなか才能が認められなかったが、その美貌が人一倍の努力
今や日本を代表する大女優となった。
A と一緒に
B と相まって C とひきかえに
D とあって
65 大学に入って勉強している人が、高卒で働いている人を見下ろすことがあるが、それ
は大きな過ちだ。学生はそういう人たちに勉強
のだ。大学を支えているのは、
働いている人たちの税金なのだから。
A させていただいている
B していただいている
C させられている
D させてくださった
問題Ⅴ 次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを A・B・C・
D から一つ選びなさい。(20×2 点=40 点)
一、
ひきの妻やもつらん子泣くらんは、いく度思い返してみても面白い。作者の一茶「注 1」
には、①世に膾炙する滑稽の句がはなはだ多い。数句は誰しもご存じだろうが、それはた
いてい、滑稽の上になにやら少し、県みなおまけがつけ加わるらしく私は覚える。私の独
断、ひが目「注2」であれば②小林さんに申し訳ないけれども、私としては自然とそれを覚え
るのを捨てがたい。それで、③右の一句を見つけだした時にはほっとした。独断とひが目
はそのままにしておいても、小林さんにこの句のあるのを知って、私としてはひとまず安
心をした、そんなぐらいであった。
本もののひきがえる「注3」は私はあまり好きでない。むやみと毛嫌いはしないけれども、や
はり句中でお目にかかるくらいが私には手ごろである。この先生は春さきまだ雪の降る晩
など、そんなころにもう雪中で、くく、くくと啼くことのあるのを私は知っている。俳諧
歳時記を見るとしかし夏の部になっているのは、まず適当であろう。けれども私はなぜか、
この際だいじな印象で言うと、夏もずっとの晩夏、だいぶ④秋めいたころの日暮れの景物
としてふさわしく、この先生を受け取る。子の独断は、少年のころの今はもう記憶にない、
何でもない、ある日の経験にもとづいていることかも知れない。そう仮定してみてみずか
らうなずく。
ひきどのの妻や待つらんも、私には初夏盛夏のその時刻ではなく、薄明の時間のずっと
気ぜわしく短くなった晩夏のころの、露じめりの中に想像してみて、たいそう落ち着きが
いい。句にむかっては、私はいつも独断に陥る、多少ともそれくらいでないと面白くない。
あるいは、面白い、と同時に瞬間、独断に陥っている。この際の暮色も、私には、右のよ
うなぐらいのものとして、独断を許していただけないなら、不満である。
何がさて、小林は面白いところを見つけた、お手柄、お手柄と私は思う。
お手柄は、まず万葉集を手玉に取った点にもあろう。憶良「注4」らは今はまからむ子泣くら
む…、がもうすでにお手際であった。あら心臓ね、と席上の婦女どもをそれは⑤嘆ぜしめ
たであろう、そこのところを⑥横取りしたのが面白い。私はそれをたいへん面白くうけと
るけれども、従五位下伯耆保のちの筑前守「注5」をひきどのに見立てたその見たての上にす
ぐ所では⑦もう一つの面影がさして句を受け取られる、そこの⑧呼吸を私はまたいっそう
面白くうけとりたい。
ひきどのに妻子を連想したのは、表面憶良にかずけた「注6」、それはご覧のごとくである
けれども、句の余情はそこでたちまち一転する。一転しようとするや一瞬もう一転化して
見えるようなぐらいである。
作者の胸中にもう前々から、この種のくぐつ「注7」が棲まっていた。それはいつも沈黙し
て、決してざれ歌「注8」など詠まぬ、むくつけき「注9」生類として。
秋めいた晩夏の、露じめりしたどこかの庭の隅、もうだいぶん暗くなった暮色のように、
あたりのあんばいを整えて、私がこの句を受け取りたいと前に行ったのは、いわば一茶胸
中の一つの幻影のためであった。
(三好達治『燈下記』の一節による)
注1 一茶:小林一茶、江戸時代末期の俳人
注 2 ひが目:偏見
注 3 ひきがえる:蟾蜍、カエルの一種
注 4 憶良:山上憶良、『万葉集』の有名歌人
注 5 従五位下伯耆保のちの筑前守:いずれも憶良の任ぜられた官位官職
注 6 かずけた:「かぶせた、かけさせた」などの意
注 7 くぐつ:傀儡、あやつり人形
注 8 ざれ歌:滑稽味のある和歌
注 9 むくつけき:気味が悪く恐ろしい様子
66 ①世に膾炙するは普通、どういう形で用いられるか、次から適切なものを一つ選びな
さい。
A 人工に膾炙する
C 人好に膾炙する
B 人口に膾炙する
D 人後に膾炙する
67 ②小林さんという呼び方には、筆者の一茶に対するどのような気持ちが込められてい
ると思われるか、次から適切なものを一つ選びなさい。
A 崇拝
B 親しみ
C 恐縮
D からかい
68 ③右の一句を見つけだした時にはほっとしたという理由を次から一つ選びなさい。
A 一茶の作品の多くは滑稽の上になにやら少し面白いおまけがつけ加わっているん
のだが、この句は珍しく面白みのないものだったから。
B 一茶の作品の多くは滑稽の上になにやら少し面白いおまけがつけ加わっている