お買い上げありがとうございます。
このKYOCERA Finecam S3は、334万画素CCDを搭載した高画質デジタ
ルスチルカメラです。
ご使用の前に、この取扱説明書をよくお読みいただき、正しい取扱いで末永く
ご使用ください。
SD メモリーカードまたはマルチメディアカード*をお使いください。
本書では、これらのカードのことを「メモリーカード」と称しております。
*MultiMediaCardTMは、ドイツInfineon Technologies AG社の商標であ
り、MMCA(MultiMediaCard Association)へライセンスされています。
目次
カメラの準備
撮影の基本
いろいろな機能を
使った撮影
安全に関する表示について ........... 4
電池の入れかたと
充電のしかた ............................... 15
液晶モニターを使って撮影する .... 19
動画を撮影する ........................... 23
ストロボ撮影の機能を選ぶ ........ 28
マクロ撮影と遠景撮影 ................ 30
セルフタイマーを使う ................ 32
画質を選ぶ ................................... 33
露出を補正する ........................... 35
再生の基本
液晶モニターで再生する ............ 48
いろいろな再生と
消去のしかた
セットアップの使いかた
画像の順/逆送りを早くする .... 51
再生画像のクローズアップ ........ 51
撮影時の情報を表示させる ........ 52
マルチ表示(画像の一覧表示)... 53
メモリーカードのフォーマット ... 63
電子音の ON/OFF ...................... 65
オートパワー OFF の設定 .......... 66
オートフォーカスの方式を選ぶ .. 68
画像を他の機器に送る
パソコンに送る ........................... 79
その他
2
液晶モニターについての操作 .... 82
故障とお考えになる前に… ........ 83
使用上のご注意 .............................. 4
各部の名称 ................................... 10
メモリーカードの
入れかたと取り出しかた ............ 16
光学ファインダーを使って
撮影する ....................................... 24
カラーモードで白黒やセピアの画像
を撮影する ................................... 36
ホワイトバランスを調節する .... 37
絞り優先で設定する(AEモード).. 40
マニュアルフォーカスで
撮影する ....................................... 41
動画を再生する ........................... 49
画像をプロテクトする ................ 54
画像を選んで消去する ................ 55
画像を全て消去する .................... 56
画像を回転する ........................... 58
日付の設定 ................................... 18
シャッタースピードを
遅くする ....................................... 42
感度を 2 倍、4 倍にする ............ 44
測光方式を選ぶ ........................... 45
その他の操作 ............................... 47
自動再生する ............................... 59
DPOF の設定 .............................. 60
撮影モードロックの ON/OFF .. 69
電子ズームの ON/OFF .............. 71
表示言語を切り替える ................ 72
ビデオ出力形式を選ぶ ................ 73
メモリーカードに
新しいフォルダーを作る ............ 74
撮影モードとセットアップ
モードを初期設定に戻す ............ 76
プリンターに送る ....................... 80
主な仕様 ....................................... 86
インデックス ............................... 90
3
安全に関する表示について
この取扱説明書では、このカメラを安全に使用していただくために、次のような表示をし
ています。内容をよくお読みいただき、正しく使用してください。
注意
このマークは、製品を正しくお使いいただけなかった場合に、製品の使用
者等が傷害を負う危険および物的損害の発生が想定されることを示します。
警告
このマークは、製品を正しくお使いいただけなかった場合に、製品の使用
者等が死亡または重傷を負う危険性が想定されることを示します。
危険
このマークは、製品を正しくお使いいただけなかった場合に、製品の使用
者等が死亡または重傷を負う危険性が切迫して想定されることを示します。
使用上のご注意
〈カメラ使用上の注意〉
● このカメラは防水機構になっていませんので、雨天や水中では使用できません。万一水
に濡れてしまったときは、早めに当社サービスステーションにお持ちいただき、点検を
受けてください。
● 撮影レンズ、測光窓などを指紋などで汚すとカメラの精度に影響を及ぼしますので十分
注意してください。もし汚れた場合はむやみに拭かず、セーム皮や市販の眼鏡拭き用紙
などで軽く拭く程度にしてください。また、ゴミやホコリはブロアーで吹き飛ばすかレ
ンズ刷毛で払うようにしてください。
● 本体の汚れを落とすときは、柔らかな布などで拭いてください。ベンジンやシンナーな
どの有機溶剤は本体破損の原因になりますので絶対に使用しないでください。
● 撮影や再生直後など、カードアクセス LED が点滅しているときは 、SD メモリーカー
ドまたはマルチメディアカードを取り出さないでください。
● 強力な電磁波を発生させる場所(テレビやスピーカーのすぐ近くなど)では、画像が乱
れて記録されたり、再生画像が乱れることがあります。
● 太陽に直接カメラを向けて撮影しないでください。カメラの CCD を損傷します。
● カメラを落下させたときは、外観に異常がなくても、内部が破損していたり、はずれて
いる場合があります。必ず当社サービスステーションにお持ちいただき、点検を受けて
ください。
● 液晶モニターの画面を強く押したり、先の細いものでついたりするなど、強い衝撃を与
えないでください。液晶モニターのガラスの破損など故障の原因になります。
● カード着脱部の内部には触れないでください。故障の原因となります。
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注意
警告
● 海岸やほこりの多いところでの撮影後は、カメラをよく清掃してくださ
い。潮風は金属を腐食し電子回路の断線、ショートの原因となり、発煙、
発火を起こすこともあります。また砂ぼこりは内部機構の作動不良を起
こします。
● 寒いところから急に暖かい室内に持ち込むと、レンズやカメラ内部に水
滴がつくことがあります。(結露現象)水滴は電子回路の断線、ショート
の原因となり、発煙、発火を起こすこともあります。急激な温度変化は
できるだけ避けてください。結露が生じたときは直ちに電源を切って、
結露がなくなるまで放置してください。
● カメラは精密な電子機器です。電子回路の断線による発煙・発火や機構
の破損の原因となる落下や衝撃は避けてください。
● 海外旅行や結婚式など大切な撮影のときは前もって作動の確認、または
テスト撮影をして正常に記録されていることを確認してから使用してく
ださい。
● カメラや電池が熱くなる、煙が出る、焦げ臭いなどの異常を感じたとき
は、速やかに電池を取り出してください。火災や火傷の原因となります。
(電池を取り出す際、火傷には十分ご注意ください。)
● 本機内部には高電圧回路が組み込まれています。落下などでストロボ部
が破損したときは、内部には絶対に手を触れないでください。感電する
危険があります。
● カメラを分解・改造しないでください。高電圧がかかり、感電するおそ
れがあります。
● ストロボを人の目(特に乳幼児)に近づけて、撮影しないでください。目
の近くでストロボを発光すると視力障害を起こす危険性があります。
● カメラで太陽や強い光源を直接見ないでください。視力障害を起こす危
険性があります。
● 移動しながらの撮影はおやめください。特に光学ファインダーや液晶モ
ニターを見ながら移動すると事故の原因になります。
● 撮影中は被写体に気をとられすぎずに、周囲の状況にも充分注意をは
らってください。
〈リセット機能について〉
このカメラは、外部の強力な電磁波や静電気等に対して極めてまれにカメラが作動しなく
なることがあります。このような場合は一度電池を取り出し、再度入れ直してからご使用
ください。
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〈カメラの保管について〉
● 熱い場所(夏の海辺、直射日光下の車内など)に長時間置いておくとカメラや SD メモ
リーカードまたはマルチメディアカード、電池等の性能を低下させ、故障の原因となり
ますので放置しないでください。
● カメラを長時間使わないときは電池を取り出しておいてください。電池の液漏れなどに
よる事故を防ぎます。
注意
● カメラは湿気やほこりのある場所や防虫剤のあるタンス、実験室のよう
に薬品を扱うところを避け、風通しのよいところに保管してください。
電子回路の断線、ショートの原因となり、発煙・発火を起こすこともあ
ります。
〈リチウムイオンバッテリーパックのご注意〉
● 水、雨水、海水などにつけたり、濡らしたりしないでください。発熱、発
煙、発火、感電の原因になります。
● 濡れたバッテリーパックを使用・充電しないでください。発熱、発煙、発
火、感電の原因になります。
● 幼児の手の届く場所には置かないでください。けがなどの事故の原因に
なります。
注意
● 強い衝撃を与えたり、投げつけたりしないでください。液漏れの原因に
なります。
● できるだけ、常温(20℃ ± 5℃)でご使用ください。夏期や冬期、閉め
切った車内に放置するなど極端な高温や低温環境では電池の容量が、低
下し使用できる時間が短くなります。また、電池の寿命も短くなります。
● バッテリーパックを使用しない場合には、湿気の少ない場所に保管して
ください。
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● 電子レンジや高圧容器に入れないでください。液漏れ、発熱、発煙、発
火、破裂の原因になります。
警告
● 液漏れしたバッテリーパックを使用しないでください。バッテリーパッ
ク内の液が人体に付着すると傷害を起こす恐れがあります。万一、付着
したらすぐにきれいな水で洗い流してください。
● 破損したバッテリーパックを使用しないでください。発熱、発煙、発火、
感電の原因になります。
● 高温になる場所(火のそば、ストーブのそば、炎天下など)や引火性ガス
の発生するような場所での充電・放置はしないでください。発熱、発煙、
発火、破裂の原因になります。
● バッテリーパックの(+)(−)端子を金属物などでショートさせないで
ください。発熱、発煙、発火の原因になります。
● カギ、ネックレス、コインなどの金属物と一緒に保管はしないでくださ
い。金属片などと端子が接触してショートする恐れがあります。
● 火の中に投入したり、加熱しないでください。発熱、発煙、発火、破裂の
危険
原因になります。
● 分解や改造はしないでください。発熱、発煙、発火やバッテリーパック
内の液が目に入り失明などの事故の原因になります。万一、バッテリー
パックの液が目に入ったときはすぐにきれいな水で洗い流してただちに
医師の治療を受けてください。
● このバッテリーパックは本機専用です。充電の際は必ずカメラに装てん
して充電してください。バッテリーパックを本機以外に使用したり、市
販の充電器等で充電すると、発熱、発煙、発火、破裂の原因になります。
リチウムイオンバッテリーパック
使用後はリサイクルへ
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本製品の機能をフルに活用していただくためにも、アクセサリー類は当社製品のご使用
をおすすめします。
市販されている他社製品、あるいは自作の製品を使用して生じた事故や故障について
は、当社では保証いたしかねます。
あなたが、実演や興業、展示物等を撮影したものは、個人で楽しむ等の他は、著作権法
上、権利者に無断で使用できません。なお、実演や興業、展示物等のうちには、個人で
楽しむ等の目的であっても、撮影を制限している場合がありますのでご注意ください。
● テレビは、ビデオ入力端子のあるタイプをご使用ください。
電波障害自主規制について:
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラス
B 情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用することを目的としていますが、こ
の装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こす
ことがあります。
取扱説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
● 航空機の機内や病院など、使用を禁止された場所ではカメラの電源をOFFにしてく
ださい。電子機器などに影響を与え事故の原因となります。
〈AC アダプター取扱い上の注意〉
● AC アダプターは長時間使用すると若干熱を持ちますが、故障ではありません。
● 長時間使用しないときは安全のためACアダプターをコンセントから抜いてください。
(ACアダプターをコンセントから抜くときは先にプラグをカメラ本体から抜いてくだ
さい。)
● カメラに電池をセットした状態で AC アダプターを使う場合、カメラの電源を OFF に
して AC アダプターの抜き差しを行ってください。
● この AC アダプターは、本機カメラ専用です。火災や感電の危険防止のため、指定され
たデジタルカメラ以外には使用しないでください。
● AC アダプターは必ず専用品をご使用ください。指定外のアダプターを
使用すると思わぬ事故や火災の原因になることがありますので絶対にお
やめください。
注意
● コードを無理に折り曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、継ぎ足す等
は絶対にしないでください。
● 濡れた手で AC アダプターを抜き差ししないでください。感電するおそ
れがあります。
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